旧規則機の完全撤去まであと2か月程度。 私は1年ほど前から6号機に軸足を置いた立ち回りをしているため、打つ機種自体は5号機撤去後もさほど変わらない。しかし、ホールにとってドル箱だった5号機が消えることで、全体的な設定状況が悪化するのは間違いないだろう。
射幸性の高い爆裂台ばかりを作るメーカーと、それを大量導入するホール。そしてそれに群がる客が引き起こした規制強化…。
私のように「マイルドなAタイプ」を好むユーザーからすれば、とんだとばっちりだ。 4号機時代から爆裂AT機よりも、リプレイ外しが効く『ハナビ』のようなA400タイプを愛してきた身としては、6号機ノーマルタイプの不遇な現状には頭を抱えてしまう。
それでも「出玉はともかく、楽しく打てる6号機ノーマルはないか?」と物色を続けてきた。 その結果わかったことは、「食わず嫌いでクソ台だと思っていた台の中にも、実は面白い台がある」ということだ。
例えば『ドンちゃん2』は5号機と比較しても演出面で同等以上に面白いし、最近では『ニューパルサーSPⅢ』や『CCエンジェル』も、熱くなれるポイントさえ分かればかなり完成度が高い。
そして今回紹介する『Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation』(以下、リゼロApex)もまた、世間の評判を覆す良台だった。
リゼロApexの概要:3種類のBBを搭載したA+RT機
2019年に大ヒットしたAT機『Re:ゼロから始める異世界生活』の「A+RT版」ともいえる本機。
スペックの特徴は、獲得枚数の異なる3種類のビッグボーナス(175枚~251枚)と、109枚獲得できるレギュラーボーナスを搭載した遊びやすさにある。
設定は「キャラ別」の推測要素あり
設定は通常の「1・2・3」に加え、特定のビッグ出現率が優遇される3種類の最高設定が存在するユニークな仕様だ。
- 設定エミリア:エミリアBB優遇
- 設定レム:レムBB優遇
- 設定ラム:ラムBB優遇
ネット上の評判を見ると、人気機種『番長ZERO』の抱き合わせ台と揶揄されたり、公表機械割が最高設定でも105%程度と低いことから、決して好評とは言い難い状況だった。
しかし、筐体の出来は良く、上部ロゴの美しさや「いかにも光りそうなハイビスカス」など、打つ前の雰囲気は悪くない。

実践してわかった「おすすめの打ち方」
通常時はメニューボタンで演出頻度(カスタム)を変更できる。
- レムカスタム:演出頻度「高」
- エミリアカスタム:演出頻度「中」(遅れ・スタート音違和感=内部ボーナス確定)
- ラムカスタム:演出頻度「低」(演出発生=ラム出現でボーナス確定)
① オーソドックス手順:エミリアカスタム+赤チェリー狙い
基本となるのは「エミリアカスタム」。左リールに白7もしくは青7を狙い、右リールを適当打ち。スイカがテンパイした時のみ中リールにスイカを狙う打ち方だ。
ちなみに左リールに赤7を狙わない理由は、チェリーの種類の問題がある。
この台には「赤チェリー(4枚)」と「白チェリー(1枚)」が存在し、現状では両方を同時にフォローできない。 確率は白チェリーの方が高い(白:1/21.8、赤:1/41.7)が、払い出し枚数を考慮すると赤チェリーを狙った方が機械割的にお得らしい。
打ち心地は「ディスクアップ」に近い?
この手順で回していて感じたのは、配列や挙動が『ディスクアップ』に酷似している点だ。
滑りからの「スリス(スイカ・リプ・スイカ)」でスイカが揃わないリーチ目などは、まさにディスクアップそのもの。

また、ボーナスの揃え方もディスク風だ。 【1枚掛けで右リール中段に白7をビタ押し】
- 止まれば:エミリアBB or レムBB or REG
- 赤7まで滑れば:ラムBB
このように「結構なリーチ目台」として楽しめるポテンシャルはある。 ただ、熱めの演出がきても頻繁にスイカ(1/27.0)が出現し、なかなか外れない点には少々イラっとさせられた。
② 筆者おすすめ:ラムカスタム+中押しスイカ狙い
いろいろ試して行き着いた「楽でそれなりに面白い打ち方」がこれだ。
- カスタム:ラム(基本無演出)
- 打ち方:中リールにスイカ狙い
ラムカスタムはレア役でも無演出が多いため毎ゲーム目押しが必要だが、中リールさえスイカを押せていれば、左右は適当押しでOK(赤チェリーを取りこぼしたくない人は左に狙う必要あり)。



【主な楽しみ方】
- 中段スイカからの外れ:このパターンが多かったが、たまに上段スイカからの当たりも確認。
- 中段リプレイ:7を引き込める範囲からのリプレイ外れも当たりの模様。
- 3消灯+リプレイ:連続演出との絡みで当たることも。

追記:中段リプレイからの当たりを何度か確認。7を引き込める範囲からのリプレイ外れは当たり?

単独ボーナスがメインながら、ベル・リプレイ・スイカ・チェリーなど「全ての役で重複の可能性がある」点は個人的に高評価だ。
また、ラムカスタム時の「まばたき演出」発生時は期待度約32%。無演出や消灯のみからスイカが外れて当たるケースも多く、毎ゲーム期待感を持って回したい人には特におすすめできる。

ラムカスタム時のまばたき演出。↑はロゴ横のハイビスカスが点灯しているのでビッグ確定

注目演出「ゼロからアップ」で技術介入
通常時に一番熱くなれるのが、ボーナス期待度40%オーバーのチャンス演出「ゼロからアップ」。
ここでは特定の目を狙うことで、1枚役を獲得しつつボーナス判別が可能だ。



【狙い方と恩恵】 演出発生時、逆押し等の指定手順を行う(例:右リール中段・下段に特定図柄停止など)。
- 特殊1枚役A:期待度 約20~25%
- 特殊1枚役B:期待度 約40~46%
- 特殊1枚役D / リーチ目リプレイB:ボーナス確定
派手な効果音や絶妙な信頼度は、『A-SLOT偽物語』の「怪異チャレンジ」を彷彿とさせて面白かった。
正直な評価:勝てる台ではないが、遊べる良台
演出面は予想以上にはるかに面白かった。 だが、お金がかかっている以上「勝てるか」も重要だ。結論から言えば、個人的にリゼロApexは勝てる台・稼げる台ではないと思う。
理由は以下の3点だ。
- 高設定域の機械割が低い:最高設定(レム・ラム・エミリア設定)でも機械割は105%程度。やっとの思いでツモっても、1日回して期待値1500枚程度では厳しい。
- ホールの扱いが悪い:「抱き合わせ」的な導入経緯もあり、高設定が投入されるイメージが湧かない。近隣5店舗を見ても高設定らしき台は皆無で、私が打った台も週間で万枚近く吸い込んでいた。
- 設定推測が難しい:確定演出などの解析が出揃っておらず、頼みの綱はボーナス確率と小役確率(ベル)のみ。 ベル確率は設定1(1/6.0)~最高設定(1/5.6)と差があるものの、ボーナス重複の分母が大きく、短時間での判別は困難だ。
立ち回りのコツ
もし打つなら、メニュー画面から確認できる「レギュラー確率」に注目するのが良いだろう。
- 設定1:1/452.0
- 最高設定:1/287.4
ここを基準に高低を推測し、あとは各「キャラボーナス」の偏りを見る(最高設定はそのキャラのBBが1/528.5、それ以外が1/993)。
とはいえ高設定投入率は低いと思われるので、「ちょっと遊んで、大火傷しないうちに帰る」のが正解かもしれない。

まとめ

『Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation』の初打ち感想としては、「稼げないが、面白い」に尽きる。
通常時は中リールスイカ狙いならこぼし無し。ボーナス中は右・中適当で左に白7をアバウトに狙うだけ。RT中も「白もや」が出た時だけ白7を狙えばOK。 目押しに自信がないパチスロ初心者でも安心して触れる仕様だ。
設定の扱い次第では稼働を維持できるポテンシャルを感じたので、ホールにはもう少し大事に使ってほしいと願うばかりである。





