旧規則機撤去まであと2か月程度。
私は1年程前から6号機に軸足を置いた立ち回りをしているので打つ台自体は5号機撤去後もそれほど変わらないが、店にとってドル箱だった5号機がなくなることで間違いなく設定状況は悪化するだろう。
法の抜け穴をついて射幸性の高い爆裂台ばかりをつくるメーカーとそんな台を大量に導入するホール、そして爆裂台に群がる客が引き起こした規制強化。
私のようにマイルドな台が好きなパチスロユーザーからすればとんだとばっちりだ。腹が立ってしかたない。
4号機時代も爆裂AT機や荒いストック機、700枚とれる大量獲得機などがあまり好きではなく、リプレイ外しが効いてとにかく楽しい花火などのA400タイプが好きだった。
4号機→5号機でリプレイ外しがなくなり獲得枚数も減った時は非常に悲しかったが、5号機→6号機は最高払い出し枚数がさらに規制強化されたうえに短中期出玉率が加えられノーマルタイプはほぼ死に体に…。
それでも、出玉面はともかく楽しく打てる6号機ノーマルタイプはないものかと最近いろいろと物色している。
何機種か打って分かったことは糞だと思っていた6号機ノーマルタイプの中にもまあまあ面白い台はあるという事。
登場して2年程経つがドンちゃん2なんかは演出面では5号機と比べても同等以上に面白いし、最近の台ではニューパルサーSPⅢはかなり完成度が高い。
その他の最新台ではネットの評判はいまいちだが、CCエンジェルも熱くなれるポイントさえ分かっていればそれなりに打てる。
Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation
そして今回の記事の主役【Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation】(以下リゼロApex)も世間の評判ほど糞台ではなかった。
3種類のビッグボーナスを搭載したリゼロのA+RT版
2019年に登場したAT機【Re:ゼロから始める異世界生活】のA+RT版ともいえる本機は、175枚~251枚獲得可能な3種類のビッグボーナスと109枚獲得できるレギュラーボーナスを搭載した遊びやすさが特徴。
リゼロApexの設定は1、2、3に加え、それぞれのキャラクター設定に応じて対応キャラクターのビッグ出現率が上がる3種類の最高設定「設定エミリア」「設定レム」「設定ラム」が存在する。
この台のネットの評判を見ると、来年1月31日に導入予定の話題作【番長ZERO】の抱き合わせ台で出来が悪い、公表機械割が最高設定でも105%程度と低いなど、好評とは言い難かった。
ただ、CCエンジェルなども評判は散々だったが実際打ってみると私的にはなかなか面白かったので食わず嫌いは良くないと思いとりあえず打ってみる事に。
リゼロApexの筐体はかわいくてなかなか良い感じ。上部のロゴもきれいだしロゴ横のハイビスカスの光りそう感が凄い。
オーソドックスな打ち方はエミリアカスタム+赤チェリー狙い
通常時はメニューボタンの左右を押すと演出頻度を変更できる。
レムカスタムは演出頻度高め。
エミリアカスタムは演出頻度中で遅れやスタート音の違和感=ボーナス内部中確定。
ラムカスタムは演出頻度低めで演出にラム出現=ボーナス確定。
オーソドックスな打ち方はエミリアカスタムで左リールに白7もしくは青7を狙い、挟んでスイカがテンパイしたら中リールにスイカ狙いが良いと思う。
赤7を狙わない理由は赤チェリーと白チェリーの存在が理由。
この台には赤チェリー(払い出し4枚)と白チェリー(払い出し1枚)が存在し、現時点では両方の役を同時にフォローする事ができない。
確率的には赤チェリーが1/41.7で白チェリーが1/21.8と白チェリーのほうが出現率は高いが枚数を考慮すると赤チェリー狙いがお得らしい。
気になったのはディスクアップを思わせる配列とスイカ出現率の高さ
このオーソドックスな打ち方でしばらく回してみて気になったのはディスクアップ感とスイカの出現率の高さ。
前者は配列がディスクアップとよく似ており、同じ感覚で回せるから。
滑りからスリスでスイカ揃わずのリーチ目などはディスクアップを思わせるものだった。この台は結構なリーチ目台だと思う。
ボーナスの揃え方も、1枚掛けで右リール中段に白7ビタ(ディスクならバービタ)で止まればエミリアビッグorレムビッグorレギュラー、赤7まで滑ればラムビッグと、ディスク風。
後者は熱めの演出がきてもほとんどがスイカ。スイカ確率は1/27.0なので結構な頻度で出現するが、なかなか外れないことに若干イラっときた。
ラムカスタム+中押しスイカ狙いもおすすめ
いろいろ試してみて、楽でそれなりに面白いと思った打ち方はラムカスタム+中押しスイカ狙い。
ラムカスタムはレア役でも無演出の時が多いので毎ゲーム目押しが必要だが、中リールさえスイカを押せていれば左右は適当押しでもスイカの取りこぼしはなし(赤チェリーの取りこぼしが嫌な人は左に狙う必要あり)。
中押し時は上画像のように中リール中段スイカから揃わずのパターンが多かったが、たまに中リール上段スイカからの当たりも確認した。
それ以外の形はほとんど確認できなかったのでリーチ目好きにはおすすめできない。
連続演出+3消灯リプレイで当たりも。単独がメインながらもベルやリプレイ、スイカチェリーなど、全ての役で重複当たりの可能性がある点は個人的には好きだ。
ラムカスタム時演出発生=レア役orボーナスではないが、当然ながらレム&エミリアカスタムよりも熱いので煽り演出が嫌いな人はこちらを選ぶといいだろう。
さらに無演出や消灯のみからスイカ外れで当たるケースも割と多かったので、毎ゲーム期待感を持って回したい人にはおすすめだ。
注目演出「ゼロからアップ」は1枚役を獲得可能
通常時に一番熱くなれるポイントはボーナス期待度40%オーバーのチャンス演出「ゼロからアップ」。
↑は右下段ゲチェナから左白7中青7で、中段に白7青7赤チェリーの特殊1枚役Cが揃いボーナス確定。
右リール上段にスイカが止まった時は左に赤7、中に白7を狙い、右リール中段にスイカが止まった時は左に白7、中に赤7を狙えばそれぞれ1枚役Aと1枚役BorDが取得可能だ。
特殊1枚役Aなら期待度は約20~25%、特殊1枚役Bなら約40~46%、特殊1枚役D、リーチ目リプレイBはボーナス確定となっている。
派手な音がするところや絶妙な信頼度は大好きだったA偽の怪異チャレンジぽくてなかなか楽しめた。
高設定域の割の低さ+店の扱い+設定推測の難しさ=勝てる台ではない
以上のように演出面は予想していたよりもはるかに面白かった。
だが、面白いだけでは打ち続ける事はできない。お金がかかっている以上「勝てるか勝てないか」も非常に重要だ。
個人的にはリゼロApexは勝てる台・稼げる台ではないと思う。
その理由は①高設定域の機械割の低さ②店が高設定をあまり使わない③設定推測が難しい の3点。
①は前述したとおり、最高設定のレム・ラム・エミリアでも機械割が105%程度だという事。やっとの事で最高設定を掴んでも1日ぶん回して1500枚程度ではなかなかきつい。
②は現在のホール状況やこの台への店の期待感を考慮すると高設定を投入するイメージがあまり湧かないという事。
近隣店舗5店くらいを見てもほとんど高設定らしき台が確認できず。
私が打った台も1週間で約1万枚程吸い込んでいたが周りの台も大体同じ感じだった。
③はそのままの意味。この台にはおそらく設定示唆演出などはなく、設定差があるのは一部の小役とボーナス出現率の偏りくらい。
ボーナス重複確率にも結構な差があるが分母がでかすぎて1日当たりの推測には使えない。
一番使えそうなのは分母の小さいベル確率。私は小役を数えない派なので参考にする事はないが、設定1で1/6.0、最高設定は1/5.6なので3000回転程回せばそれなりに参考になる数字に落ち着くかもしれない(1なら500個、最高設定なら535個)。
最高設定は設定に応じたキャラクターボーナスが1/528.5でそれ以外が1/993と結構な差があるが、分母が大きいのでかなり荒れそうだ。
なので少ないゲーム数では過度の期待は禁物だと思う。
個人的におすすめなのは、メニュー画面から各ボーナスの数が確認できるのでまずはレギュラー確率に注目。
設定1で1/452.0、最高設定なら1/287.4と分母もそれなりで差も結構あるのでここを基準に高低を推測し、後はキャラボーナスの偏りを見る感じでいいのではないかと。
まあ高設定投入率はかなり低いと思うのでちょっと遊んで大やけどをしないうちに帰るのが一番良いと思う。
以上が【Re:ゼロから始める異世界生活 Apex Vacation】の初打ちの感想だ。
約2000ゲーム程度しか回していないので細かい点などは分からないが通常時からボーナス、そして無限も含めたRTの流れは全て体感する事ができた。
最高設定でも機械割が低く、店の扱いも良いとはいえないので勝てる台ではないが、演出面は思っていたよりもずっと面白くもう少し長い時間打ちたいと思える台だった。
通常時には中リールにスイカさえ狙えればこぼしはなく、ボーナス中は右中適当で左に白7をアバウトに狙うだけで最高枚数獲得可能。
そしてRT中も白もやが出た時だけ左に白7を狙うだけと目押しにあまり自信がなくても特に問題なく打てる仕様なので、パチスロ初心者の人でも安心して触れる台ではないだろうか。
設定の入れ方次第ではそれなりに稼働を確保できる台だと思うので店ももう少し大事に使ってほしい。
個人的な予想だがこの台はある程度大事に使う店なら高稼働を維持できると思う。