前回の【リゼロApex】の記事でも書いたが、ここ最近は出玉面は置いといて楽しく打てる6号機ノーマルタイプはないものかといろいろな機種を物色している。
世間では糞台と評価されている【リゼロApex】や【CCエンジェル】などもポジティブな気持ちで打てばそれなりに楽しく、私にとってはむしろ高評価の6号機ジャグラー系の方がきつい。
現状、ファンキー2とマイジャグ5に関しては店側もかなり力を入れているので”勝つため”には座るべき台ではある。
しかし、低設定は荒れることなく安定して負け、中間設定はプラマイ付近を延々もみもみ、設定6のみ超右肩上がりの勝率激高という仕様なので5号機なき後安定した客付きは望めないと思う。
なによりもジャグラー好きの人には悪いが、私はジャグラーという台自体を面白いと感じた事があまりなく、ホールの扱いが良くて勝てるから仕方なしに打っている部分が大きい。
6号機ノーマルタイプ(A+RTも含む)で面白いと感じたのは【ドンちゃん2】と今回の記事の主役【ニューパルサーSPⅢ】あたり。
ドン2に関しては、もし5号機時代に生まれていればハナビやバーサスと遜色ないどころかノーマルタイプの覇権を握っていたのではと思うレベルだ。
そして【ニューパルサーSPⅢ】も好評だった前作の【ニューパルサーSPⅡ】を凌ぐ面白さだと思う。
ニューパルサーSPⅢを打った感想
6号機【ニューパルサーSPⅢ】はボーナス合成確率1/174.8(設定1)~1/133.7(設定6)のオーソドックスなノーマルタイプで、設定は12346の5段階。
肝心の機械割は97.1%(設定1)~108.1%(設定6)となっている。
設定4の機械割の低さは残念
あくまで山佐が公表している機械割(解析サイトの独自調査値という体)なので本当のところは分からないが、数字を最初見た時は設定1の機械割の低さと6に次ぐ高設定である設定4の機械割の低さが気になった。
まあ設定1の機械割に関しては、抜く時にはしっかり抜けないと店側としても設置する意味がないので悪とは言い切れない。
問題は設定4。
【ニューパルサーSPⅢ】は、ジャグラー系のようにホールのメイン機種としての扱いを受けているわけではないので設定6が投入される事は極めて稀。
となると、平日や弱めのイベント時の最高設定はほぼほぼ設定4。せっかく積もれても1日ぶん回して1000枚強では勝利を重要視する場合に優先的に狙うべき台ではない。
金トロフィー出現台(設定4以上)で約4000枚のプラス
なので導入後も触る事はなかったのだが、あるイベントの日、早々に狙い台だった絆2の設定2が濃厚になって次に打つ台を探している時、合算良好の【ニューパルサーSPⅢ】が目に留まった。
駄目元でその台を打ってみると、ボーナスが当たりまくり、結局最終まで回して4000枚弱のメダルを獲得。
設定6確定となる虹トロフィーは出なかったが、4以上確定の金トロフィーは何度も出現した。
私は小役をあまり信用しない派なので設定差のある10枚役を数えたりはしなかったが、ボーナス合算や出玉で推測するなら設定6の可能性が高かったと思う。
パワーアップしたフラッシュモードが面白い
まずは演出面だが、前作の【ニューパルサーSPⅡ】よりもドットモードの演出が多彩になり、告知重視のフラッシュモードの仕様が若干変わっていた。
このフラッシュモードの仕様変更がなかなか良い。
今回のフラッシュモードは、ボタンを押すごとにピュイという小気味良い音が鳴り、第3停止時にリーチ目が出ればリールフラッシュ=ボーナス確定というシンプルなモードで、ボーナス告知の9割以上はこの予告音経由。
しかし、予告音なし時や途中で予告音が途切れてもボーナスが当たっている場合もあるので、毎ゲーム期待感を持って回す事ができる。
【ニューパルサーSPⅡ】の時は主にドットモードで遊んでいたが、今回の【ニューパルサーSPⅢ】はフラッシュモードが楽しくて8割くらいはこのモードで回した。
フラッシュモード同様ドットモードもパワーアップ。スクラッチ演出やプッシュボタン演出など前作にはない熱い演出が追加されている。
熱めの演出が来た時は逆押しゲチェナ狙いも楽しい。
豊富なプレミア演出は今作も健在
そしてプレミア演出。
今作も前作同様プレミア演出が豊富で、今回の実践でもいろいろなプレミア演出を見る事ができた。
レバーオンでいきなり上部パネルに巨大な【シーマスター】のフグ(アンディ)が出現したり…
4号機時代の大量獲得機【ツーペアー】の天使と悪魔が出たり…
山佐の公式バーチャルYouTuber<虹河ラキ>ちゃんが出現したりと何度もうれしい驚きを与えてくれた。
演出面に関しては全く文句なし。5号機も合わせて地味系ノーマルタイプ最高峰なのは間違いない。
短中期出玉規制の弊害間延び感
うーんと思ったところはやはり6号機ノーマルタイプ特有の間延び感。
ノーマルタイプを糞にする短中期出玉規制があるので、6号機ノーマルタイプは通常時のコイン持ちを良くして、ボーナス確率を悪くするもしくは獲得枚数を減らさなければいけなくなる。
その例に漏れず【ニューパルサーSPⅢ】も通常時のコイン持ちが良く(約42G/50枚)、ビッグボーナス確率は設定6でも1/267.5と重めなので、実践中深めのハマリに何度か遭遇した。
5号機ノーマルタイプの高設定のように300枚以上獲れるボーナスが短時間で当たりまくって一気に数千枚!という爆発力はなく、長い時間かけてゆっくり出していく感じ。
ただ、コイン持ちが良いという事は荒れにくいという事でもあるので設定4はともかく設定6の安定感はかなり高いと思う。
あとはボーナス中の1ゲーム毎の払い出しが多いので、ビッグもバーもサクサク消化できるところは〇。通常時の小役の取りこぼしもないのでかなりの回転数を稼ぐ事が可能だ。
再び高設定ゲット(技術介入時色変化なし)で約2000枚の勝利
さて、初打ちでたまたま高設定を掴み大勝できた事で気を良くした私は、以降も度々遊び打ちをしているのだが、この台は出玉は伴わなくてもやっぱり面白い。
そうこうしているうちに二度目の高設定台にも巡り合う事に成功。
非常に地味だが、ビッグボーナス中の技術介入時のランプ色変化なしで設定4以上確定。設定4&6は技術介入成功時の1%でこの演出が発生する。
この台はビッグに関しては設定6以上に引けるもののレギュラーは設定3程度しか引けず、最終的に+2000枚程度だった。
最初の700ゲームくらいまでに脅威の連荘で1500枚くらい出たのに、そこから失速して最後に少し盛り返して終了。
序盤は5000枚も射程圏内と思ったがそう甘くはなかった。
以上が30000万ゲームくらい回しての【ニューパルサーSPⅢ】の感想だ。
出玉面は6号機ノーマルタイプである以上どうしても限界はあるが、面白さはトップクラス。
客付きも設定がそれなりに入っている店では年配の方を中心にまずまず良く、私のいきつけの店ではSアイムやSファンキー2はガラガラで4台設置のカエルは毎日5000ゲームくらい回っている。
その光景を見ていると4号機前期~中期のニューパル全盛の頃を思い出した。
私はアルゼの台ばかり打っていたがニューパルの島はおじさんやおばさんがたくさんいて活気があったなと。本当に良い時代だった。
ちなみに山佐の4号機ノーマルで一番好きだったのはテトラリールを採用した【アラベスクR】。普通のノーマルタイプとしての復活を切に願う。
個人的には4号機後半くらいから幅を利かせているピエロよりも今回の【ニューパルサーSPⅢ】ははるかに面白いと思うので、店側も複数台導入して甘めに使ってほしい。