様々な健康被害をもたらすパチンコ店
私はパチンコやパチスロが好きなのでパチンコ店に通っているが、パチンコ店というのは異常なくらい体に悪い施設だと思う。
健康に悪影響を与える煙草、目に悪影響を与える激しい光、そして騒音。健康面では何一つ良いところがない娯楽だ。

激しい光とめまいや吐き気等についての関連性については前に記事にしたので、今回はパチンコ店の不快極まりない騒音について書いてみたいと思う。
騒音が引き起こす不可逆的な難聴
音響外傷(音響性外傷)という言葉を聞いた事があるだろうか。
大音量の強力な音(騒音)によって内耳(音を感じとる仕組みがある耳の一番奥の部分)等が大きなダメージを受けてしまうと、この音響外傷を引き起こしてしまう。
主な症状は耳閉塞感(耳が詰まった感じ、水が入った感じ等)や耳痛、耳鳴り、聴力低下等だが、反復継続的に騒音に曝されているのでなければ自己修復力によって回復可能だ。
だが、日常的に繰り返し騒音に曝されると騒音性難聴という不可逆的(回復不可能で二度と元には戻らない)な難聴になってしまうのだ。
一般的には85デシベル(dB、物理量のレベル表現)以上の音を絶えず聞いていると、内耳の内有毛細胞と外有毛細胞が破壊され騒音性難聴になるといわれている(長時間暴露されると85デシベル以下でも危険)。
騒音値と時間についてだが、世界保健機関(WHO)の発表によると「85dBで8時間」「100dBで15分」「115dBで28秒」が騒音性難聴になる目安という事だ。
主な騒音の目安とパチンコ店の騒音

日常生活での具体的な騒音とその値を表にしてみた。数字的には地下鉄の車内以上で騒音性難聴の危険性があるというところだ。
では、パチンコ店の騒音値だが、概ね85~110dB程度だといわれている。数値に幅があるのは客数や施設規模で異なってくるからだ。
パチンコ店がいかに騒音性難聴の危険性の高い施設であるかは数字を見ると分かってもらえると思う。
客の非常に少ない寂れたパチンコ店を85dBとしても1日8時間の遊技で十分に危険領域となる。客の多い繁盛店(100dB以上)なら言うまでもない。
パチンコ店の正社員やバイトの給料がそれなりに高いのは、毎日のように騒音に曝される身体面のリスクと引き換えということ。騒音性難聴は自分では気づかない内に徐々に進行していくので、パチンコ店を退職後数年してから耳が聞こえなくなる人も多いのだ。
音響外傷の治療と予防
急性の音響外傷(一時的な騒音で内耳がダメージを受けること)なら症状が発生してから速やかに(数日以内)耳鼻科で治療を受ければ回復の可能性はある(主にステロイドでの治療)。
だが、一度破壊された有毛細胞を元に戻すことは現在の医療では不可能なので、長期の騒音暴露で生じた騒音性難聴の場合は進行を遅らせることしかできない。
症状が進行していくと聴力低下や耳鳴り、めまいなどを経て最終的には聴力を完全に失うことになる。
予防、そして進行を遅らせる方法は強い音を避ける事、それだけだ。
騒音を発する場所には近寄らないことが単純にして最も効果的な予防方法なのだ。
パチンコ店での耳栓使用のすすめ
耳の事を考えればパチンコ店に行くこと自体が論外だが、私のようにパチンコ・パチスロが好きでどうしても行きたい人も多いだろう。
そういう場合は必ず耳栓をする事。

出典:Moldex Japan
耳栓によって遮音性の高低はあると思うが、どんな耳栓でももちろんしないよりはする方が良い。
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個人的には定番のMOLDEXの耳栓をおすすめする。
遮音性能が高く(NRR:30~33dB程度)、長時間装着しても比較的快適だ。いろいろ使った結果、今は「Pura-Fit 6800」という規格のものを愛用している。

定期的にAmazonで購入している。

パチンコ店には衛生面を考えてケースに入れて持って行っている。
もしパチンコ店に持っていくのを忘れた時は、店でも1セット100円程度で販売していると思う。(質の良い商品ではないが)
まとめ:自分の聴力は自分で守る
パチンコ店もメーカーも騒音が人体にとって非常に危険なことが分かっているにも関わらず、抜本的な対策は取られていないのが現状だ。
腹立たしいが自分の体は自分で守らなければならない。
大事な聴力をたかが娯楽のために失うことのないよう、必ず耳栓をつけて遊技することを強くおすすめする。一度失った聴力は二度と戻らない。今日から耳栓習慣を始めよう。








