ユニバのパチスロ台を打つ際、遊技記録アプリ『ユニメモ』を利用する人は多いだろう。このアプリを使うと総回転数やボーナス回数、そして設定推測に重要な小役確率などの詳細データを自動でカウント・記録してくれる。
私は先日、アレックスブライトを遊技した後、振り返りや設定推測のため、いつものようにユニメモアプリを開いた。
遊技自体は記録されていたのだが、小役確率などの詳細な遊技履歴を確認しようとしたところ、詳細データに進むための「もっと見る」ボタンがどこにもなかった。

本来表示されるはずの「もっと見る」ボタンが消えた
ユニメモで「もっと見る」ボタンが消える原因
「アプリのバグか?」「遊技台のデータが壊れたのか?」と焦ったが、原因は全く別のところにあった。
結論から言うと、この現象の原因はおそらく遊技台やユニメモアプリのバグではなく、スマートフォンのOSが古くてアプリの推奨動作環境を満たしていないことだ。
当時私が使っていたスマホはGalaxy S4。10年前くらいに発売された化石のようなスマホなので、OSのバージョンが古く、最新のユニメモアプリが要求する動作環境から大きく外れていた。
実はその頃、ユニメモだけでなく、Amazonアプリや楽天証券のiSPEEDなど、他の多くのアプリもアップデートができなくなっていた。OSが古すぎると、アプリストアが新しいバージョンの配信を制限するため、様々なアプリで不具合が出てしまうのだ。
具体的な症状と私の体験
私の環境(古いスマホ)で発生していた具体的な症状は以下の通りだ。この症状が出ていたら、OSが原因である可能性が高い。
- 遊技記録(通算データ)は見える
機種別データの累計では、総ゲーム数や総ボーナス回数など、比較的シンプルな数値情報は正常に確認できた。 - 詳細データが見れない
1回ごとの遊技履歴見ようとすると小役確率などの詳細を確認する「もっと見る」ボタン自体が表示されず、当然ながらタップすることができない。また、遊技途中に小役確率を確認しようとして途中記録(途中経過)を読み込んでも表示されない。
データ自体はサーバーに送られているが、古いOS環境では詳細なデータ表示機能が働かない状態になっていたのではないかと推測する。
なぜ古いOSだと不具合がでるのか?
アプリが古いOSのサポートを終了していく背景には、「セキュリティ」と「技術的な制約」という二つの大きな理由がある。
セキュリティリスクへの対応
ユニメモは遊技データと大切なアカウント情報が紐づいている。古いOSはGoogleによるセキュリティ更新プログラムの提供が終了しているため、その後発見されたセキュリティ上の欠陥(脆弱性)が修正されない。
アプリ開発側はユーザーの情報を守るため、セキュリティレベルが維持できない古いOSでの利用を徐々に制限せざるを得なくなるのだ。
最新の描画技術への非対応
複雑な数値リスト、そして画面上の新しいユーザーインターフェース(UI)は、最新OSの機能を前提に作られている。
古いOSでは、アプリが要求する最新の描画機能やセキュリティプロトコルをサポートできない。このため、アプリは「機能が使えない部分(もっと見るボタンなど)を正しく表示しない」という処理をすることで、動作の不安定化を防いでいると考えられる。
自分のスマホのOSバージョンを確認する方法
ユニメモの推奨環境を満たしているか確認するには、まず自分のスマホのOSバージョンをチェックしよう。
🤖Androidの場合
- 設定アプリ(歯車マーク)を開く
- 「端末情報」または「デバイス情報」をタップ
- 「ソフトウェア情報」をタップ(機種によってはこの手順がない場合もある)
- 「Androidバージョン」を確認
※機種やAndroidのバージョンによって、「デバイス情報」「システム」など表記が若干異なる場合がある。
🍎iPhoneの場合
- 設定アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「情報」をタップ
- 「iOSバージョン」を確認
※古いiOSバージョンでは「システムバージョン」と表記されている場合がある。
解決策とユニメモの推奨動作環境
この問題を根本的に解決する方法は、推奨動作環境を満たした新しいスマホに機種変更することだ。
「OSをアップデートすればいいのでは?」と思うかもしれないが、スマホのOSは古い機種ではメーカーのサポートが終了しており、最新バージョンにアップデートすることができない。そのため、推奨動作環境を満たすには機種変更が唯一の解決策となる。
私は最新のスマホに変えたところ、何事もなかったかのように「もっと見る」ボタンが表示され、小役確率も無事に確認できるようになった。

新スマホだと「もっと見る」ボタンが復活

1遊技ずつの詳細なデータも確認可能に
2025年11月時点のユニメモアプリの推奨動作環境(目安)は以下の通りだ。
| プラットフォーム | 推奨動作環境(OS) |
| iOS(iPhoneなど) | アプリ内で要確認 |
| Android | Android 12.0以降(筆者確認済) |
※推奨動作環境は、ユニメモアプリ内の「ヘルプ→対応端末」から確認できる。私はAndroid端末を使用しているため、iOS版の推奨環境は未確認。
まとめ
ユニメモで小役確率などの詳細データが見れない現象は遊技台やアプリのバグではなく、スマートフォンのOSが古すぎることが主な原因だ。
古いOSではセキュリティリスクが高まることや最新の描画技術に対応できないことから、アプリ開発側はサポートを終了せざるを得ない。
もし現在、遊技データの確認画面に「もっと見る」ボタンが表示されないなど、不具合が出ている場合は、まずは自身のスマホのOSバージョンを確認し、ユニメモの推奨動作環境を満たしているかチェックしてみてほしい。
古い機種で推奨環境を満たせない場合は、残念ながら機種変更が唯一の解決策となるが、最新のスマホにすることでユニメモの全機能が使えるようになり、快適な遊技記録と設定推測が可能になるだろう。
【参考サイト】
・ユニメモ|ユニバーサルエンターテインメント
