
長時間のパチンコ&パチスロにコーヒーはなくてはならないものと考えている人は多いのではないだろうか。
かくいう私も、昔は遊技中に結構な本数のコーヒーを飲んでいた。
ただ、健康管理に気をつけるようになったここ数年は1日に飲むコーヒーを1本までと決めている。
コーヒーを控えている理由は、カフェインの利尿作用による水分喪失の予防と、私が患っているであろう慢性前立腺炎の悪化を避けるためだ。
前者は納得する人も多いと思うが、後者についてはなぜと思う人もいるだろう。今回はこの点について詳しく書いていきたい。
慢性前立腺炎とは
慢性前立腺炎は、20代〜50代の男性によく見られる疾患だ。
日本でも年間60万〜100万人の患者がいると推定されており、決して珍しい病気ではない。
主な要因
- 長時間のデスクワーク
- 長時間の乗り物での移動
- 長時間の自動車運転
- 自転車・バイク(特にスポーツタイプ)
- 疲労、ストレス
- 飲酒
- 冷え
前立腺への機械的刺激や体の抵抗力低下がリスク要因となる。
主な症状
排尿症状
- 頻尿
- 残尿感
- 尿の勢いが弱い
- 排尿後尿が漏れてくる
- 排尿痛
- 尿道の違和感
腹部症状
- 下腹部の鈍痛、違和感、不快感
- 足の付け根の鈍痛
- 会陰部(肛門の前)の鈍痛、違和感、不快感
その他
- 睾丸の鈍痛や不快感
- 陰のうの痒み
- 下肢(特に太もも)の違和感、しびれ感
- 勃起障害(ED)の原因になることもある
なぜカフェインが慢性前立腺炎を悪化させるのか
カフェインが慢性前立腺炎の症状を悪化させるメカニズムは、主に以下の2つだ。
1. 膀胱刺激作用
カフェインには膀胱の粘膜を直接刺激する作用がある。
これにより尿意を強く感じたり、排尿に関する不快感が増す可能性がある。慢性前立腺炎の患者にとって、この刺激は症状の悪化につながる。
2. 利尿作用
カフェインは腎臓での水分の再吸収を抑制する働きがある。
通常、腎臓に入った水分のほとんど(約98〜99%)は体内に再吸収されるが、カフェインはこの再吸収を抑制するため、尿量が増加し頻尿を引き起こす。
慢性前立腺炎でただでさえ頻尿や残尿感に悩んでいる人にとって、これは症状をさらに悪化させる要因となる。
多くの泌尿器科医が、慢性前立腺炎の患者に対してカフェインの摂取制限を推奨しているのはこのためだ。
私の体験談
私は以前、何日も連続して朝から晩まで稼働し、一日に何本もコーヒーを飲んでいた時期があった。
その頃、夜になると「会陰部(肛門の前)の鈍痛」が頻繁に起こるようになった。夜中に痛くて目が覚め、しばらくトイレに籠ることもあった。
お尻と性器の間くらいが急に痛くなって尿意や便意を催すのに出ないという症状。これに見舞われたことがある男性は割と多いのではないだろうか。
それまでも数ヶ月に一度くらい同じような経験をしたことがあったが(最初はその辺りの筋肉がつったのかと思っていた)、この時は症状が特に重く、挙句の果てに気分まで悪くなり寒気までする始末。
最初は前立腺癌や前立腺肥大症等を疑ったが、生活習慣を鑑みると慢性前立腺炎の可能性が一番高いと思い、いろいろと調べてみた。
そして、カフェインと慢性前立腺炎の関係に辿り着いたというわけだ。
カフェイン摂取を減らした結果
それからはコーヒーを飲む量をかなり減らし、パチンコ店では1日だいたい1本までと決めて遊技するようになった。
そして、家ではできるだけカフェインレスのコーヒー(デカフェ)を飲むようにした。
その効果もあってか、しばらくは軽度の症状が出ていたものの次第に出なくなり、数年経った今では全く問題なく生活できるようになった。
パチンコ・パチスロは慢性前立腺炎を誘発する?
パチンコ・パチスロ遊技は、慢性前立腺炎の要因として挙げられる条件をほぼすべて満たしている。
- 長時間座った体勢:前立腺への機械的刺激
- 疲労やストレス:体の抵抗力低下
- 冷え:ホールの空調による体の冷え
- カフェイン摂取:コーヒーの大量摂取
これだけリスク要因が揃っていれば、慢性前立腺炎になっても不思議ではない。
生活習慣の改善が重要
慢性前立腺炎の治療は薬物療法以外では生活習慣の改善が主になる。
推奨される対策
- 長時間の座位を避ける
2時間ごとに休憩を取り、全身をストレッチする - カフェインやアルコール、刺激物の摂取を控える
コーヒー、紅茶、唐辛子、ワサビなどの過度な摂取を避ける - 疲労やストレスをためない
十分な休息を取る - 適度な運動
ウォーキング、ジョギング、水泳、ヨガなど - 食生活の改善
便秘を避けるため食物繊維を多く摂る、水分を適度に取る
カフェインの隠れた摂取源に注意
カフェインはコーヒーや紅茶だけでなく、以下にも含まれている。
- 緑茶
- エナジードリンク
- コーラなどの炭酸飲料
- チョコレート
本人が思っている以上にカフェインを摂取していることがあるので要注意だ。
カフェインレスコーヒーという選択肢
どうしてもコーヒーを飲みたいという人には、カフェインをカットしたコーヒー(デカフェ)がおすすめだ。
デカフェは、味は普通のコーヒーと比べて多少落ちるが、生豆からカフェインを90%以上取り除いているので、膀胱や前立腺に不安を抱えている人や、カフェイン感受性が高い人に適している。
私はマウントハーゲンやネスカフェ、クライスなどの手軽なインスタントタイプを愛飲している。
缶コーヒーの糖分にも注意
カフェインだけでなく、もう一つ注意すべきなのがコーヒーに入っている糖分だ。
パチンコ店の自動販売機にある缶コーヒーの多くは、1本あたり10〜20g以上の糖分が含まれている。これは角砂糖3〜5個分に相当する。
1日に何本も飲めば、あっという間に大量の糖分を摂取することになり、糖尿病のリスクが高まる。
以前の記事でも書いたが、長時間のパチンコ・パチスロは運動不足になりやすく、ただでさえ糖尿病のリスクが高い。そこに缶コーヒーでの糖分摂取が加われば、さらにリスクは上昇する。
糖尿病とパチンコ・パチスロの関係については、以前の記事で詳しく書いているので参考にしてほしい。

まとめ
今回の記事をまとめると以下の通り。
- 慢性前立腺炎は20〜50代男性に多い疾患(年間60〜100万人)
- カフェインは膀胱刺激作用と利尿作用により症状を悪化させる
- パチンコ・パチスロは慢性前立腺炎のリスク要因が揃っている
- 生活習慣の改善(座位を避ける、カフェイン制限、運動など)が重要
- カフェインレスコーヒーという選択肢もある
- 缶コーヒーの糖分にも注意が必要(糖尿病リスク)
カフェイン自体はデメリットばかりではなくメリットもある成分なので、一概に悪いとは言えない。
ただし、現在慢性前立腺炎のような症状が出て悩んでいる人は、一度カフェインの摂取を控えてみるとよいだろう。
若いうちはいろいろと無理をしても問題ないかもしれないが、年を取るごとにガタがきやすくなる。長くパチンコ・パチスロを楽しむためにも、健康には十分に気を遣った方がいい。


