パチスロにはさまざまな種類があるが、ノーマルタイプ、ATタイプ、ARTタイプなどとは別に面白くて甘い台や面白いけれど辛い台、面白くもなく辛い糞台などに分ける事もできるだろう。
私が台を選ぶ基準は、まず第一に高設定を掴んだ時に安定して大きく勝てる事。だから必然的に安定感のあるノーマルタイプかつ高設定域の出玉率が高い台を選ぶ事になる。
現行機種ならクレア2やギアスCC、まどマギA、バイオイントゥザパニックあたりがその条件を満たす台だ。
しかし、私はパチスロで生活をしているパチプロではなく、あくまで趣味や副業としてパチスロに接しているのでたまには面白さを重視して台を選ぶ事がある。
その筆頭がA-SLOT偽物語。このブログでも何度も取り上げている機種だ。
A偽に関してはフル攻略すれば設定1でも割が100%を超える甘い台ではあるものの、最高設定が設定5(出玉率105%くらい)の店も多く、安定してたくさん稼げるとはいえない。
だが、面白い。もちろん好き嫌いは人によって違うので万人に受けるとは思わないが非常に出来の良い台だと思う。
A偽は低設定域では甘い台だと思うので少し違うが、現行機種の中には面白いけれど辛い台がたくさん存在している。
その中のひとつが今回の記事の主役である「A-SLOTツインエンジェルBREAK」だ。
この台の設定はA偽と同じ1、2、5、6の4段階で、出玉率は設定1が98%、設定6で108.1%となかなかに辛い。
だが、これもA偽と同じでフル攻略時には設定1でも100.4%、設定6では110.6%まで跳ね上がる。
とはいえ、フル攻略の条件は、チェリー、カバン、1枚役を100%取得、ボーナス当選後のハズレ2回目でボーナス入賞とかなりシビア。
変則打ちする事である種の1枚役を取る事は可能だが、演出の度に2コマの目押しが必要だし、6枚役のカバンも3リール全てで目押しが必要と打ち手の集中力次第では完全攻略など論外で、公表値よりも大幅に割を減らしてしまう事も十分考えられる。
しかもボーナスの種類も7種と多く、ボーナス察知のための目押し難易度もそこそこ高いので小役奪取と併せてフル攻略の難易度はかなり高い部類に入ると思う。
以上の理由から導入から一度も触る事なくスルーしていたのだが、先日パチスロライター「ティナ」くんのAツイン実践動画を初めて見て、彼が楽しそうに打っていたので少し興味が出てしまった。
こういう台にハマってしまうと勝率・勝ち額ともに下がるのであまり手を出したくなかったのだが「5号機の液晶付きノーマルタイプで一番面白い byティナくん」とまで言われれば一度も打たないのは失礼かなと思った次第だ。
幸運な事に私の行きつけの店のAツインはわりと大事に使われていて月に何度かは5や6が確認できたので狙ってみる事にした。
おすすめの打ち方は「逆押し白7狙い」。
右リール下段or枠下に白7を狙う方法で2コマの余裕をもって1枚役の取得が可能となっている。
→A-SLOT ツインエンジェルBREAK 逆押し手順のススメ
1000G時点ではビッグ4にミドル4とまずまず。
ベルが異常に落ちるなとは思っていたが、1/5.18と設定6(1/5.53)以上で、カバンも設定6(1/66.3)以上と小役はかなり良し。
高設定の期待が持てるスタートとなった。
2000G時点でビッグ6回ミドル8回となかなかに苦しい展開。
だが、相変わらずベル確率は良いので続行。
高設定でも序盤もまれるのはA偽で慣れている。サミーAスロット台の様式美のようなものだ。
そして3000G時点ではビッグ8回、ミドル10回と合算では1以下の数字に…。
SBBは設定2程度の確率なのでそこまで引けてないとはいえないがBBが1/1500と論外の数字(設定1で1/481.9、設定6で1/420.1)。
だが、ベル・カバン・チェリーの全ての小役が依然として設定6以上をキープしている事とボーナス中ビタ押し時に出るイラストで設定2否定の「サロメ」が出た事で設定5以上の可能性が高いと判断して続行する事にした。
4000G時点でビッグ16回ミドル10回。
ここで設定差大のスペシャルビッグボーナスが出現。初打ちで「俺の嫁フリーズ」を引けたのはうれしかった。
サロメで2は否定されたので1or5or6という状況だったが、スペシャルビッグボーナスの確率は設定1で1/32768、設定5で1/8192、設定6で1/4096。
スペシャルビッグを引けた事と小役確率やビタ押しイラストの内容からまず最低設定はないと判断し、6だったらいいなと思いながら打ち続ける事にした。
そして通算5000G目のデータ。
ビッグ25回にミドル14回とボーナス確率はさらに良化。
そして銅&キリン柄トロフィーも出現し5以上が確定。
これ以降キリン柄トロフィーはさらに2回出現するのだが、このAツインという台は高設定示唆や確定系の出現率がかなり高いと感じた。
ボーナスの当たり方やボーナス確定画面、ボーナス中のビタ押しイラスト、ボーナス後のセリフなど至る所に設定推測(確定も含む)が散りばめられているので目押しがある程度きっちりできる人なら答え合わせは容易な部類に入ると思う。
A偽もビタ押しさえできればかなり早い段階で設定推測できるがこの台はそれ以上。現行機種でも設定推測の容易さはトップクラスだろう。
6000G、8000G時のデータ。
8000G時点でビッグ41回ミドル21回。合算は1/128.27。
設定5以上確定系は出るものの設定6確定演出は出ないので設定5なのかなと。
最終は9659Gでビッグ47回、ミドル23回、出玉は約2500枚のプラス。
小役確率はベルが設定6以上、カバンは設定1以下、チェリーは設定2と5の間という結果に終わった。
出玉率は108%程度になるので設定5と6の間くらいだが、まあ設定5だろう。
設定5でも3万負けたとか5万負けたという声もよく聞くAツインなのでよく出てくれたほうかな。
演出面にも少し触れてみたいと思う。
逆押し白7狙いはやや面倒だったが、演出と”滑り”の組み合わせが楽しかった。
台の演出バランスも出目を殺さない出来に仕上がっているし、もっと打ち込めばティナくんが液晶ノーマル機で一番面白いという意味も分かりそうだと思った。
個人的には時折来る「リーチ目役」の存在がいい味を出しているなと。
これは他の液晶付きノーマル機にも見習ってほしい点だ。常に期待感を持って打てる事がパチスロの良いところなのでノーチャンスのゲームをつくらない台作りをしてもらいたいものだ。
右リールが赤まで滑ったらレア役以上の演出でビッグ一確になる点もなかなか面白い。
全ての打ち方を想定した台作りをしたのならサミーの開発もまだまだ捨てたものではないなと思った。
そのほかは逆押しからの中段チェリーや…
パネル消灯…
RT中の金ビックリマークやレインボービックリマークなどたくさんの演出を楽しむ事ができた。
まだまだたくさんの演出があると思うので、ハマってはいけないと思いながらも打ち込みたい衝動があふれてくる。
1点だけまあまあのストレスを感じたのがなかなかRTに入らない事。
高設定ほどベル確率が上がるので、ベルを引くまでにリプレイを引く事でRTに突入させるという仕様上突入率が下がるのは理解できるのだが、5連続で非突入を食らった時はやるせない気持ちでいっぱいになった。
まあこの点は引き次第で連続突入やRT連をかませる可能性もあるので仕方ない部分でもあるが。
とにもかくにもこのAツイン、勝ち負けを少し横に置いておいて一日まったりと打つのもいいなと思わせてくれる台だった。
パチスロを打つ上で一番重要なのは勝つ事というのは今後も変わらないので良番を引いた時に優先的に狙いたいとは思わないが、かなり勝っていて余裕がある時や確実に高設定が入る可能性がある時にはまた打ってみたいと思う。