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【稼働貢献1週】LBトリプルクラウンから見る出玉設計の重要性

昨今のインフレや人件費の高騰により、パチンコ業界を取り巻く環境は一段と厳しさを増している。

ホール経営もかつてないほど苦しく、その影響は設定状況などにも如実に表れており、以前にも増してシビアな立ち回りが求められている。

そんな中で登場したのが岡崎産業のパチスロ機「LBトリプルクラウン」だ。




LBトリプルクラウンとは

LBトリプルクラウン

トリプルクラウン(通称トリクラ)といえば、沖縄で一世風靡した30パイのノーマルAタイプなのだが、ボーナストリガー(BT)を搭載しスマスロとして生まれ変わったのが本機だ。

右上のバットランプが光ればボーナス確定の完全告知タイプで、小役告知、チャンス告知ランプの演出にはアナログ的な良さがある。

BIG195枚獲得後、BT状態突入で1枚掛け即MB当選により116枚追加し、計310枚獲得。REGは固定で104枚獲得可能だ。BIG後のBTで再度BIGを引ければ大量獲得も可能だが、確率は非常に低くプレミアム扱いとなっている。

しかし、この台の稼働貢献(全体の平均稼働に対して該当機種が上回っていた期間)は、わずか1週だった・・・。

導入1週間でガラガラになった現実

私のよく行くホールでは5台導入されていたのだが、導入から数日だけは物珍しさや設定期待でプロを中心に賑わっていた。ところが、設定が入らなくなるとすぐに見切られ、それ以降は閑古鳥が鳴いている状態に。

私が初めて打ったのは導入から約1週間後。

すでにガラガラの状況だったので「こんなにすぐに客が飛ぶということは、やっぱり面白くないんだろうな」と期待せずに打つことにした。

期待せずに打ったらシンプルで面白かった

LBトリプルクラウン 告知ランプ点灯

ところが、これがなかなかどうして面白い台だった。

ボーナス当選のメインがリプレイなので、リプレイ成立演出に常にドキドキできたし、出目との絡みも楽しい。

ボーナスチャンスである疑似遊技につながった時は即告知にするか、楽しみを継続するために普通に打つかという嬉しい悩みが生まれ、ワクワクしながら打つことができた。

結果は設定が入っていないこともあってそこそこ負けてしまったが、台の出来自体は全然悪くない。例えば、それなりの稼働があるBTエヴァなんかよりもよっぽど面白いと感じた。

稼働不振の原因を探る

では、なぜ全く稼働しなかったのか。

まず演出面について。

液晶なんかがついていない古めかしい台なので、若者をはじめ一般受けはしないだろう。とはいえ、私も含め好きな人はかなり好きだと思う。課題はあるがシンプルな演出は私の大好物でもある。

次にホールの扱いについて。

メーカーの導入条件により5台以上という比較的多めの導入にも関わらず、ホールの扱いがよくなかったのも大きな原因だ。

私の推測では、この台はガンガン抜けるAT機やジャグラーなどのメイン機とは扱いが違ったのだろう。最初から長期運用を目指す考えはなかったのでは?

基本低設定で運用して、それでも客がつけばそれなりに大事に使うけど、もし客が飛べばベタピンで近々の入れ替えで廃棄、のような感じだったのではないか。

ただ、個人的には「出玉設計」にも問題があったのではと思う。

出玉設計の根本的問題

設定 BIG確率 REG確率 合算確率 出玉率
設定1 1/276.5 1/414.8 1/165.9 97.9%
設定2 1/273.1 1/392.4 1/161.0 99.4%
設定5 1/251.1 1/346.8 1/145.6 104.5%
設定6 1/227.6 1/302.0 1/129.8 111.1%

設定1、2の出玉率には特に不満はない。よく「設定1でも100%超えの台でないと」という意見もあるが、私は低設定はしっかり回収できることが重要だと考えている。

低設定では負けて当たり前。だからこそ高設定が打てる店でしっかり台を選んで設定を推測し、勝つというスタイルでこれまでやってきた。

回収したい時は低設定でガッツリ抜いて、出したい時はしっかり高設定を入れて還元する。そういう優良店に通うことが重要だ。

お店が儲からなければ高設定も入れられない。私が昔から考えているのは、お店もしっかり儲かって還元できる体力をつけてもらわないといけないということ。

勝負できる設定がない出玉設計

今は昔と違って、負けても楽しめればOKという層は確実に減ってきているし、知識の高いプレイヤーも増えている。

勝ちたいと思って店に来ているプレイヤーの多くは、出玉率もしっかり考慮しながら稼働しているだろう。現実的にどのくらいの設定の台がどれくらいの頻度で入るのか、それを自分は掴むことができるのか。そんなことを常々考えながら打っているはずだ。

私は概ね出玉率106%以上の台を打つことを基準にしている。これを下回ると、どんなに台選びや立ち回りを工夫しても長期的な勝利は困難になってしまう。

ところが今回のトリプルクラウンは、この106%ラインに当てはまる台が設定6しかないという構造になっている。

以前の「まどマギ叛逆」でも同じような問題があった。

あの台も公称では設定5が106%を超えていたが、実際の運用での出玉率(ホール割)は103%程度で、結局現実的に勝負できる設定は設定6のみという状況だった。

まどマギ叛逆は演出もゲーム性も素晴らしく非常に面白い台だっただけに、出玉設計さえしっかりしていれば…とよく思ったものだ。

改めて分析すると、この台の出玉構造には明確な問題がある

  • 設定1〜2:97~99%(適正な回収設定)
  • 設定3〜4:存在しない
  • 設定5:104.5%(106%ラインに届かず)
  • 設定6:111.1%(高すぎて現実的でない)

この構造を見ると、「勝てる可能性が高い設定」が設定6しか存在しないことが分かる。

これだと、どんなにゲーム性が面白くても勝ちを意識するプレイヤーからは敬遠されてしまう。稼働貢献1週というのも納得だ。

  • 設定6 → 出玉率が高すぎてほぼ入らない
  • 設定5以下 → 楽しむためならともかく、勝つためには選べない
  • 結果的に「打てる台がない」状況

メーカーへの提言

LBトリプルクラウン 7揃い

改善案としては、設定6の機械割をもう少し下げて現実的に投入される可能性を上げるか、設定5の機械割を106%以上に設定することが重要だと考える。

設定6のインパクトを重要視するなら設定5の機械割も108%程度に上げて、設定4で105%くらいの出玉設定にすると打つ機会も増えるだろう。

「打てる設定」の幅を広げる設計にすることで、プレイヤーにとって現実的に勝負できる選択肢が生まれる。

せっかく面白い台を作っても、出玉設計がお粗末なら稼働は続かない。だからこそメーカーはそこにもしっかりこだわってほしい。

面白さだけでは不十分。プレイヤーが現実的に勝負できる出玉設計でなければ稼働は続かないのだ。

多くの資源を使い、ホールにもパチスロファンにも負担のかかる台を開発・販売するからには、メーカーには長期間遊べる「楽しくて勝負できる台」を作ってもらいたい。




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