その他の記事でも書いているが、私はほとんどノーマルタイプ(Aタイプ)以外のパチスロ台を打たない。
理由は単純に面白いのと、高設定を掴んだ時にATやART機のように大きくは勝てなくとも負けにくく投資も少ないからだ(クレアやまどマギA、クラセレ等のハイスペックノーマルは大きく勝てる)。
そんな中、私の行きつけのホールの新台入替でルパン三世世界解剖という謎のシステムを搭載した台が大量に入るとの事(クレア3も3台)。
ネットでどんな台かを調べてみると、なんとノーマルタイプのような出方をするという事だった。
有利区間規制を逆手にとった斬新なシステムという点も気にはなったがそれよりもノーマルタイプのような台と聞いては触らないわけにはいかないと思った。
一応第一候補はクレア3で、もし駄目ならこのルパン世界解剖を狙ってみる事にした。
残念ながらクレアはとれずルパン世界解剖へ
パチンコ・パチスロの新台が合わせて50台程度と大型の入替になった為、抽選参加人数も100人ほどとなった。
私が引いた番号は9番。
今回のクレア3は高設定域の機械割が大幅に下がり、プロが狙う台ではなくなったようなのでワンチャンあるかとも思ったが、そこはさすがクレア、根強い人気で1、2、5番の人が早々とキープして終了。
私は当初の予定どおりルパン世界解剖をキープする事となった。
席に着くと同時に音量、光量を下げ(耳や目に大ダメージを与えないようにしっかり調整する事をおすすめする)耳栓をセット。
VDT等にならないように体調管理は徹底しよう↓
スペック等については量産型解析サイトが同じ内容を載せているのでそこを見てもらえれば。
通常時のおおまかなゲーム性と感想
設定判別等の細かい点は解析サイトを見れば詳細に分かると思う。
おおまかにゲーム性を説明すると、通常時は設定1で1/65.8、設定6で1/82.7のルパンザチャンスという名のCZを目指す(設定が良いほど確率が悪くなるのでその点に注目)。
CZに入ると、異色なら最終ゲームにリプレイ以外の小役を引く事で、同色ならCZ中に小役を5回引くor最終ゲームにリプレイ以外でヒーローズロード(以下HR)という出玉増加ゾーンに突入する。
CZ以外でこのHRに入る条件は、通常時にベルやチェリー等の小役で252枚以上の払い出しを受ける事(CZでリセット、まあ天井のようなもの)もしくは1/16384の通常時不二子ZONE(右上がり赤7揃いを引く事)。
通常時に気をつける点は小役を取りこぼさない事。
打った人なら分かるはずだが、天井でのHR当選は非常に重要だ。天井の条件は252pt(252枚以上の払い出し)であり、取りこぼした小役の数字はカウントされない。つまり小役を取りこぼすと天井までが遠くなるという事だ。
とはいえ打ち方は難しくなく、左に赤7を狙っておけばチェリーを取りこぼす事はない。
ただし、1点注意が必要なのは1枚役。
左リール上段リプ、中リール中段リプ、右リール上段ベルのCBの後は1枚役が成立するので右リールに3連BURST絵柄を狙って確実に獲得しよう。
たかが1枚と思うかもしれないが、これが結構天井付近になってきた時に効いてくるのだ。
それと、CZ当選時には成立から数ゲーム後に告知が入るので、CZ当選の可能性が高い(約30%)リプレイを引いたら次ゲームからCZ図柄を狙おう。
設定判別のポイントは合算CZ確率と、青頭CZ黄頭CZの出現比率だ(特に異色)。
簡単にいえばCZ確率が悪くて青頭CZの比率が低い台ほど6の可能性が高く、CZ確率がまずまず悪くて青頭CZの比率が高い台は設定5の可能性が高くなる。
設定1はCZ確率が1番良く、青黄の比率が同じ、設定2はCZ確率が2番目に良く、黄頭CZが出現しやすくなる。
他にも通常時小役やCZ中の15枚役(これは結構体感でも違う)やベルの出現率に差があるが、CZだけでも設定の高低と偶奇はある程度分かると思う。
以上が通常時のおおまかなゲーム性になる。
では通常時の感想だが、はっきりいって全く面白くない。
払い出しの少ない内はさっさとCZに入ってくれと願い、払い出しが天井まで近づけば頼むからCZに入らずに天井まで到達してくれと願うだけの台。
異色CZのHR突入率が低すぎるのが問題だと個人的に思った。
とにかくCZ1回の価値が非常に低い。枚数も半分以上は0枚獲得だし、私だけなのかもしれないがCZに入っても全くHRにつながらないのだ。
引きの良い人はCZに入れさえすればなんとかなると思うのだろうが、私は何回CZに入れようが最終ゲームに全く小役が引けず地獄の19連続スルーを達成してしまった。
CZを引けども引けどもHRに突入せずひたすらイライラが募るだけ。大袈裟に言っているように思うかもしれないが、打てば分かってもらえると思う…。
周りを見ていても糞CZに振り回されてイライラして台を殴ったり、大きなため息をつく人が多数。確率を下げてでもHR突入率を上げるか、CZスルーに天井をつければこんな糞みたいなゲーム性にはならなかったと思う。
まあ冗談抜きで通常時に関しては、ここ数年打った台の中でも1.2を争う糞さだった。
ようやくヒーローズロード(HR)突入
私に初めてのHRが来たのは19スルー後の天井だった。
運よく早いゲーム数でベルとチェリーを連続ゲットし、252ptに到達したのだ。
天井到達時のタイプライターはなかなか良い演出だなと思った。むしろこの台で褒めるのはそこくらいか。
HRは約1/1.7で成立するMB(最大23枚獲得)を連打させる事によって出玉を増やすシステム。
MBを引く→青カットインで左からBURST図柄を狙う→赤カットインで右からBURST図柄を狙う 延々この繰り返し(延々というほど続きもしないが)。
HR中にCZ(設定1~6で1/65.8~1/82.7、HR中はジャッジメントバトルという名称)を引けば約10%(異色の場合)で継続、転落目を引けば即終了となる。
このHRの感想だが、これも通常時同様全く面白くない。
BURST図柄の目押しは大して難しくもないが、条件分岐もなくただひたすら左BURST目押し、右BURST目押しの繰り返し。
システム上どうしてもこのような仕様にせざるを得なかったかもしれないが、単純作業の繰り返しなので本当に面白くないのだ。
せめて〇〇の時は〇〇する等の条件分岐やビタ押しなどの遊技要素があればよかったのにと思ってしまう。
それに、転落するのは仕方ないとは思うがせめて100枚以上で転落等にして欲しかった。
苦労して苦労してやっと突入したHRが一度もMBを引けずに0枚で終わった時は、台を本気で殴ってやりたいと初めて思った…。
天井から入った初HRはMB1回20枚弱で終了。
隣の人が心底哀れな目で私を見ていたのが印象的だった。
本当はすぐにでも止めて20枚ジャグラー勝負でもしようと思ったのだが、とりあえずクレジット分だけはと思って回すとすぐに同色CZが当たった。
小役5回は引けなかったが、最終ゲームに15枚役を引き2度目のHRに突入。
このHRの結果は…
まずまず続いて22BURST。何よりも設定5以上確定の全員集合背景が出た事に驚いた(まあCZ確率は悪かったので上の可能性は高いと思っていたが)。
機械割は5なら104%程度だが、6なら112%あるので当然ながら続行。
相変わらずCZでの突入は全くないが、天井でのHRが増えてきた(高設定はCZ確率が悪いので天井にいきやすい)。
ただ何度HRに入れても多くて200枚くらいで、だいたいは100枚以下で終わる為、全く増えない。
HR1回の期待値をシミュレーション(1万回試行)した人のデータを見たが、設定1の中央値は215枚平均値は316枚最高は2815枚、設定6で中央値282枚平均値416枚最高3900枚だったようだ。
思ったよりはるかに中央値が低い事と、CZ確率でここまで露骨に設定差が出る事に驚いた(設定1はやばい)。
結局私は十数回HRを引いたが400枚以上は2回で300枚が3回、200枚が数回、半分以上は100枚以下(0枚も1回)という結果に終わった。
最高枚数はこの1296枚。糞負けしていた最後にこれが来て少しだけ負債を減らす事ができた…。
CZ出現率や青黄の比率から見てもほぼほぼ設定5で確定。設定6で負けるよりはマシだが、高設定で負けるのはやっぱり気分が悪いものだ。
最後に
少しだけ楽しみにしていたルパン世界解剖だが、結論としては全く面白い台ではなかったし、ノーマルタイプには程遠い存在だったと思う。
通常時がただの苦行で、なおかつ苦行を乗り越えた末に手に入れたHRが0枚とか100枚で終わる事に、安定を求めるノーマルタイプ打ちが耐えられるはずがない(私は無理だった)。
HRが0枚~200枚程度で終わる度に、あー当てれば確実に決まった枚数ゲットできるノーマルタイプって偉大だな、ジャグラーって偉大だなと思わずにはいられなかった。
いくら私があの台は糞台だから打つんじゃないぞと言ったところで、皆は「いやそんなはずはないこんなに期待を背負って販売された台だ優良台に違いない俺は打つんだ」と突撃するだろう。
だが、せめてノーマル打ちだけには言いたい。少し前に出たパチスロ大海4の方がまだマシなレベルだと。これで察してもらえるはずだ。
ルパンの高設定を打ったおかげで大きな負債を抱えてしまったが、その後同じく新台で入ったアクエリオンWに助けてもらう事に成功した。
ド迫力のW合体は一見の価値あり(VSイズモ以外は結構外すが)。
台自体の出来は…察してくれればと思う。